東伊豆・河津町の河津バガテル公園が2026年9月末に閉園するとのアナウンスがありました。フランス・パリのバガテル公園の唯一の姉妹園として開園し、フランス式庭園のローズガーデンが見所です。2001年のオープン以来25年間の営業でしたが経営難から閉園が決定してしまいました。
3月から9月までは売店などの施設は営業されていませんが、ローズガーデンが無料開放されています。この美しいローズガーデンの春バラシーズンが見納めということで訪れました。
フランス風のエントランス。リノベーションされていないのがむしろ良い感じの雰囲気です。
園内施設に囲まれた「フランス広場」。マロニエの木とプラタナスの木が大きく成長し新緑が美しい広場となっています。
実は個人的に公園のオープンから数年間、業務で関わりがあり年に何回も訪れていました。その頃はまだ枝ぶりは貧弱で、でも「時間が経てば綺麗な広場になりそうだ」と感じていました。そして今、予想通り素敵な広場となりました。
ローズガーデン入口の悲しいお知らせ。最初は第三セクターの運営だったものの、経営難から河津町直営となり、それでも営業困難な状況になったようです。
河津バガテル公園のシンボル「キオスク」。小高い丘の上からローズガーデン全体を見渡せます。背景の木々が鬱蒼と茂り外部と隔絶された景観を作っています。
こちらの写真はオープン直後のキオスクの様子。建物はそのままですが背景の木々はまだ小さく電線や柵が見えています。それが25年経ってとても良い感じになっています。
ところで、以前の写真データを探しても見つからずに困っていたところ、当時はフィルムカメラを使用していたことを思い出しました。この写真は35mmポジフィルムをスキャンしたもの。今でも十分通用しますね。今回の鑑賞ではローズガーデンをくまなく楽しんだ最後に廻ることにしました。
ローズガーデンの開花状況は、一番花の見頃が終わりつつあるタイミングでした。それでもほとんどの品種が花を付けていてい園内はとても良い香りに包まれています。ただ、手入れは最低限の作業しかされていないようで、つるバラの誘引もあまりできていません。区画を仕切る特徴的な柘植の植栽も整えられていませんでした。予算も人手も圧倒的に不足しているのでしょう。
もう一つのシンボリックな建物「オランジェリー」。以前と変わらず美しい風景です。
ローズガーデンの端には南東方向を見渡せる場所があります。公園が高台にあることがよくわかります。
1,100種・6,000本のバラが植えられているということですが、実はオープン当初は900種ちょっとしかありませんでした。その後はこの写真の「伊豆の踊子」などの品種が増えていき、今は1,100種くらいになっているのかも。
この写真の「令の風」という品種は2020年に登録されたもの。着実に増やしていったのに閉園になってしまうのはとても残念です。
良い天気なので青空と満開のタワーが絵になります。
そして最後にキオスクへ。美しいシンメトリーのローズガーデンが一望できるこの公園随一の眺望です。数々の広告にも利用されていましたね。
報道によると「バガテル」の名称は9月までにパリ市に返上され、その後は町民向けの公園となるそう。ですがバラの手入れどころか草取りだけでも膨大な労力になるでしょうし前途多難ですね。可能であればこのフランス式庭園は残してもらいたいと思います。











