富士山グランドキャニオン

以前から一度訪れてみたかった富士山グランドキャニオン。和製グランドキャニオンといわれる富士山の山肌を雨水や雪崩が削った峡谷です。

富士山グランドキャニオン1

大規模な砂防堰堤の近くの空き地に車を停め歩き出しました。このあたりは馬返しの名付けられていて富士山須走口1合目にあたります。古来、巡礼者は富士浅間神社から馬に乗り、勾配がきつくなるこのあたりで馬を下りて登り始めました。あざみラインを少し歩いて須走馬返し鳥居からハイキングコースに入ります。

富士山グランドキャニオン2

10分ほど歩くとあざみラインに再び合流する場所に。「グランドキャニオン」と書かれた石碑の場所からグランドキャニオンを目指します。「東富士演習場 無断立入禁止」の看板がありますがロープをくぐって林に入ります。ここから先は明確なルートがなく自己責任で立ち入ります。

富士山グランドキャニオン3

落ち葉で踏み跡が不明瞭な道をゆっくり10分ほど進むとグランドキャニオンが現れました。すごく迫力がある景色です。事前にネットで調べた情報では、このあたりから自衛隊が張ってくれたガイドロープをくぐり峡谷に下りられるとのことでしたが、それらしい場所はなく深い火山灰の急斜面ばかり。しばらく上流方向に進んでみても急斜面しか見当たりません。「降りられるかな?」という地点もあるにはありましたが登り返すのは無理そうだったので峡谷上部を歩いて上流を目指しました。自衛隊のガイドロープが何カ所か斜面に滑り落ちていたので崩落が進んでいるのかもしれません。

富士山グランドキャニオン4

富士山が望める場所に出ました。快晴の予報に反して山頂付近は雲に包まれていました。風も強めでしたが林の中は穏やかで落ち葉を踏みしめながらの気持ちの良いウォーキング。もう少し時期が早ければ落葉樹の黄葉がきれいだったと思います。

富士山グランドキャニオン5

すごい地層。高さは50M〜70Mもあるそうです。上部のカラマツが数本谷に吸い込まれそう。年々崩落が進んでいるようです。谷に降りたとしても進行方向右側にあるはずの登りのルートは下部が完全になくなっているようでした。小富士方面に向かうには峡谷が途切れる地点あたりまで遡らなければならないと思います。

富士山グランドキャニオン6

地層をよく観察すると赤い地層があったり小石が混ざっている地層がありました。双眼鏡を持っていったのでじっくり観察できました。この深い谷は富士山が少しづつ崩れているということです。富士宮側の大沢崩れは見ていて心配になるほどの大崩落です。馬返し近くの砂防堰堤はとても大規模なもので今でも工事が続けられています。

結局のところ峡谷が深すぎて谷底まで降りることは叶いませんでした。谷底に入るには、恐らく、砂防堰堤の脇から入るか、峡谷が始まるあたりの上部から入るしか無いと思います。これから雪が降り、雪解けとともにさらに崩落が進むことも考えられます。峡谷上部からの観察でも大自然を堪能できますので無理は禁物。それと明確なルートが無い林の中を進むのでGPSは必ず持参するようにしてください。